こんにちは!バンカーズリアル管理人のsatomiyaです。
私は元々銀行員していました。
そんな元銀行員の私がオススメする“銀行員の若手が取るべき資格”についてお伝えします。
銀行で仕事をし続けたいと思う方はぜひご覧ください。
参考:銀行員の出世コースとは?支店や部署はどこ?学歴も影響するのか気になる!
銀行員の若手がとるべき資格とは?
銀行員の若手がとるべき資格とは、簡単に言うと2つの基準があります。
それは“出世”かもしくは“役立つか”の基準です。
今回はこの2つの基準でご紹介していきますね!
また銀行によっては、銀行内部で試験を実施しているところもあるためそちらは出世に確実に影響されるので確実に取得するようにしましょう。
参考:銀行業務検定財務3級,2級のコツやポイント!勉強方法や受かり方を伝授する!
出世を基準にした場合の取るべき資格とは?
事前に話をすると、実際のところ銀行においてこれを取っておけば出世しやすいと明確に言えるものはありません。
出世の場合、大した資格がなくとも、学閥、派閥、実績、運、等で出世はしていきます。
周りの人を見ていれば、「あ、この人出世コースにのっているな」とわかる方が何人かいるはずです。
参考:銀行員の出世コースとは?支店や部署はどこ?学歴も影響するのか気になる!
しかも、その人に実際話を聞いてみると、大した資格を持ってないケースがかなりあったりします。
以上を踏まえた上で、銀行員の若手がとっておくといい資格は下記です。
・銀行業務検定 ( 財務2、法務2級)
・中小企業診断士
・証券アナリスト
・TOEIC 800点以上
もちろん、必須の資格としては、証券外務員や保険関係の取得。
またFPの取得等も考えられますが、結局は上記のどれかを取っておくことをオススメします。
上記を見てもらえれば分かりますが、銀行業務検定の基本的なことを抑えつつ、あとは自分の銀行員としてのキャリアプランをどう描いていくかというのがポイントになります。
ちなみに銀行業務検定の財務については攻略法をまとめてますので、こちらも試験前にご覧ください!
参考:銀行業務検定財務3級,2級のコツやポイント!勉強方法や受かり方を伝授する!
中小企業診断士を取って、審査の目をアピールすることで、支店の最前線や融資部、審査部など銀行の根幹業務に携わっていきたいのか。
もしくは、証券アナリストを取得して、市場まわりの仕事をしながら、出世を目指していくのか。
はたまた、英語力をアピールして海外の企業もしくは国内企業の現地法人と日本企業の架け橋となるのか。などなど。
銀行員の取るべき資格として、FPを取ろうと思う人もいるかもしれませんが、FPは基本的にリテールの知識になります。
銀行で出世という観点で言えば、リテールはそこまでできなくとも問題ありません。
なので出世を基準にすると、FPの取得はコスパが悪いです。
FPを取るんだったら、自分の将来の方向性を見つけて、その資格を取るようにした方が断然いいですよ。
あ!でも今後フィンテックの影響があるので、融資周りの仕事も若干コスパ悪いかもしれません。
参考:フィンテックで銀行はなくなる?銀行員大量リストラで銀行に未来はないのか。
もし中小企業診断士を取るなら、、、
もしも中小企業診断士を取るのなら、若い時に取るのがオススメです。
できることなら、3年目までの取得がいいです。
それだけで人事部の評価が変わるので、次の転勤がやはり有利になります。
また実際私の同期で2年目で中小企業診断士を取得した人は、3年目に国の機関に出向し、今も本部の部署で活躍していて、出世街道のトップを走っているようです。
参考:私が銀行を退職しようと思った11の理由。後悔はあるか?時期はいつ頃?
もし私が銀行員の若手に戻るなら、、、
もし私が銀行員の1年目に戻るとして、一生その銀行で務めるとするなら、私は証券アナリストを取得します。
なぜなら、個人的な興味+市場まわりは仕事が終わるのが早いからです。
さらに一度市場まわりの配属になると、長期的にその部署にいることになるからです。
しかも、市場周りの仕事になると仕事がスペシャリストに近くので、支店配属に戻るということも少ないからです。
ただし、証券アナリストを取得すれば市場周りの仕事に就けるのかと言われれば、断言はできませんが、確実に可能性は上がります。
ノルマが辛いとか詰めがやばいと思っている方、一度資格を取得して、部署異動を願いでるのも一つです。
参考:銀行員の詰めの切り返し方!なんとかなる場合もある。元銀行員が語る。
役立つ基準で考えた取るべき資格とは?
次に出世ではなく、役立つもしくは転職を視野に入れる場合に取っておくといい資格についてお伝えします。
取っておくといい資格は下記です。
・簿記
・宅地建物取引主任者
実際に仕事に役立つものとしてはあまりないかなというのが正直な話です。
“一番重要なのは対人交渉力”の部分が大きくて、あとは財務知識や財務分析の能力といったところです。
このあたりは自分自身の経験によるところや仕事をしながら徐々に覚えていくところになるので、資格という意味では少し遠いですね。
また入行してすぐでは、リテールをする人が多いと思いますので、FPはリテールするんであれば役立つ資格といえます。
簿記については、もし今後将来的に経理等の管理部門への転職を考えているのであれば、確実に取っておいた方がいいです。
あるのとないのとでは、転職時にアピールできものが違います。
まとめ
今回は若手銀行員が取るべき資格についてお伝えしました。
結局のところ、まずは方向性を決めてから動き出す方が自分にとってもいいですよ。
今の所何も決まってないという方は、簿記、中小企業診断士あたりを取ることを勧めますが、それでも自分の中でも方向性が決まってないと勉強にも身が入らないはずなので、やはり先に方向性を決めてからすすむのがいいです。
あと余談ですが、最近フィンテックなどで銀行の将来性もやや赤信号が出ています。
「オレこのまま銀行にいて大丈夫かな?」
「私銀行員の仕事しかしてないけど、他の企業で働ける?」
など悩んでいて、少しでも“銀行員でない将来の可能性”があるのなら、ひとまず他の企業のことを知っておいた方がいいです。
おそらくフィンテックによる銀行の構造変換は私たちが考えている以上に早いはずです。
変わってしまった後で、「こんなはずじゃなかった!」ということがが一番怖いことなので、ひとまず見ておく、知っておくということが大事です。
そのためには、転職活動した方がいいんですが、銀行員の転職活動にはコツやポイントがあります。
そのあたりを記事にまとめていますので、「銀行員の転職で後悔したくない」「他の会社のことを少し知っておきたい」といった方はこちらもご覧になってください。
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