こんにちは!Banker’s Real 管理人のsatomiyaです。
私は元々銀行員をしていました。
そんな私が銀行員が読むべき本として10冊ご紹介します。
なぜ私がこういった記事を書いているのかというと、銀行員時代にこれ読んでいてよかったなという本が有名無名問わずあるからです。
そして、正直な話色々なサイトで紹介しているものが微妙だからです。
本当に銀行員の人が書いたの?と思ってしまうよなものまでありました。
今から私が紹介する本は、堅っ苦しくない本、読みやすい本、また銀行の歴史とかそういう実践にあまり意味をなさない本ではなく、どれだけ仕事ができるようになるか、どれだけお客様に選んでもらえるようになるかという視点で選びました。
若手銀行員の方がこれからの銀行員生活の役に立ててもらえればと思います。
銀行員が読むべき本①経済のニュースがよくわかる本
あなたは経済の勉強ちゃんとしたことありますか?
意外にちゃんと網羅的に勉強した人は少ないんじゃないかと思います。
私自身は、もともと大学の学部が経済部でも法学部でもなかったので結構苦労しました。
でも、経済って一度きちんと勉強しておくとあとあと楽になりますし、銀行員の人のほとんどは学生時代に勉強したこと+銀行員として働きながら身につけたものだと思いますが、そうするとやっぱり知識がまだらになってしまうんですよね。
そのため基礎的な本を色々と読んだんですが、この本が本当にわかりやすく腑に落ちました。
このシリーズいくつかあるんですけど、個人的にはとりあえずこの2冊読んでおけば経済学の基礎はOKかなと思います。
もしあまり勉強してこなくて、日経新聞や実地で知識にしてきた人が読んだらいろんなところが繋がってくるので面白いと思います。
参考:銀行員が転職時にもっておくべき資格一覧!元銀行員が語る。
銀行員が読むべき本②財務3表一体理解法
これは財務に関する本です。
先ほども言いましたが、私は経済学部でもなかったので銀行員の最初の頃結構苦しみました。
簿記は全くわかりませんでしたし、決算書も見たことすらありませんでした。
そのため、経済学や財務の本は相当な数を読んでますが、財務の本の中では抜群にこの本がわかりやすいです。
ちょっととっつきにくいなという方は、漫画などもあるので、こちらもオススメですよ、個人的にはドリルが一番よかったですけどね。
参考:銀行業務検定財務3級,2級のコツやポイント!勉強方法や受かり方を伝授する!
③銀行員が読むべき本③
これはいわゆる格付けとか企業を査定したり、審査したりする時の話です。
こういう融資関係の話の本は結構あるんですが、ほとんどが堅っ苦しい、そして途中で寝てしまうような本ばかりです。(私だけじゃないはず。笑)
そういった中でこの本は銀行員向けではなく、事業者という視点で書かれていて、そもそも債務者区分とか、格付けとかを知らない人向けに書いているので、若手行員でこれから融資をしていこうという人にオススメです。
まあ、でもこの辺の話は、しばらく銀行員してれば自然と身についてくる話なんで読まなくてもいいといえばいいんですが、事前に読んでおくとあとあと楽ですよ。
参考:銀行員の融資の勉強はどうする?元銀行員の回答がこちら!
銀行員読むべき本④
これは結構有名な本です、ほとんどの銀行員は読んでるかと思うんですが、読んでない人は読んでおいた方がいいです。
正直な話そこまで目新しいことが書いてあるという訳ではないんですが、日経などで取り上げられていることをうまくまとめた本だなと思います。
特に地銀に勤務していて、将来的にずっとその銀行に勤めようと思っている方は絶対に読んだ方がいいです。
最近地銀の再編が目立ってますが、どう考えても地銀のビジネスモデルは成り立たなくなる時代がきます。
だって、2025年には3人に1人が65歳以上の世の中になるんですよ。
しかも、これは日本全体の話です。地方に行けばこの割合はもっと悪化します。
つまり、地方の産業自体がなくなる状態でかつ大手フランチャイズやショッピグモールが地方には乱立しています。
そうすると、融資ができる先はどんどんなくなっていきますし、今以上に資金余剰の状態になるのは目に見えます。
そういった状態でどうやって選ばれる銀行になるのか、捨てられない銀行になるのかそういった視点が必要になってくるので、特に地銀の方は必読です。
参考:フィンテックで銀行はなくなる?銀行員大量リストラで銀行に未来はないのか。
銀行員が読むべき本⑤
銀行員って結局は営業マンです。
しかも銀行が売っているものは他の銀行なら金融機関で普通に買えます。
つまり、売っている物自体では差別化できないものばかりということです。
それなのになぜお客様はあなたから買わないといけないんでしょうか。
そういったことがこの本には全て詰まっていますし、またこの本の中でも書いてますが、営業ってものを売るだけが営業じゃないです。
誰かに何かをしてもらうように働きかけたり、誰かに何かをお願いしたり、事務を真っ先にしてもらえるように動いたり、などなど銀行員は内部でも営業が必須です。
そういったことも含めて書かれているので、職場の人間関係とかそういったものに悩んでいる人にもオススメしたい本です。
電子書籍版があるので、個人的にはそちらがオススメです。
まとめ
10選と言いながら5つになってしまってすみません。
書いていたら意外と長くなってしまったので一旦途中ですがここで止めておきます。
ちょっと時間をみてあと5冊は紹介していきますね!
あとは、投信や保険、ポートフォリオとか、クーポンスワップや金利スワップなどのデリバティブ系の話やシローンM&A、DDS、DES、債権流動化、CMSなどいろんな本があるんですが、正直ここから先は自分のキャリアプランとの絡みが出てきます。
銀行員の場合最初は支店勤務ですが、そのあと自分がやりたいことがあればそういった部署にいくなり、勉強することも変わってきます。
支店だとしても、リテールをやっていくのか、法人をやって行くのかで違いますし、まあこれも自分で選べるものでもないですが。。
いずれにしても、今回ひとまずご紹介した5冊は若手行員で読んでない人が読んだら絶対為になると胸を張っていえますので、一度読んでみてください。
堅っ苦しい本や読んでいて寝てしまう本は省いてますので、気軽に読んでください。
電子書籍やオーディオブックで出ているものもあるのでそういったものを活用すると便利だと思います。
あと余談ですが、最近フィンテックなどで銀行の将来性もやや赤信号が出ています。
銀行員としていきるために知識を入れるのもいいですが、銀行が傾くとそんな悠長なことをいってられません。
「オレこのまま銀行にいて大丈夫かな?」
「私銀行員の仕事しかしてないけど、他の企業で働ける?」
など悩んでいて、少しでも銀行員でない将来の可能性があるのなら、ひとまず他の企業のことを知っておいた方がいいです。
おそらくフィンテックによる銀行の構造変換は私たちが考えている以上に早いはずです。
変わってしまった後で、「こんなはずじゃなかった!」ということがが一番怖いことなので、ひとまず見ておく、知っておくということが大事です。
そのためには、転職活動した方がいいんですが、銀行員の転職活動にはコツやポイントがあります。
そのあたりを記事にまとめていますので、「銀行員の転職で後悔したくない」「他の会社のことを少ししっておきたい」といった方はこちらもご覧になってください。
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