銀行で労働組合専従になるのは出世コースなのか?元銀行員の思うこと。

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satomiya

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バンカーズリアル管理人のsatomiyaです。
私は元々銀行員していました。

以前の記事で銀行員の出世コースについての話をしたんですが、銀行員で組合に入ったり、組合の専従になると出世コースなのか気になる方もいると思うので、そのあたりご紹介してきますね。

 

 

銀行の労働組合は2つある?

 

銀行の労働組合基本的に1つのところが多いですが、2つある銀行もあります。
いわゆる、銀行よりの御用組合と従業員よりの組合です。

これ意外に知らない銀行員の人多いと思うんですが、組合が2つあるところも意外とあるんです。
ほとんどの銀行は御用組合だけを持っているという感じです。

 

そもそも銀行の組合は機能しているのか?

 

私は色々あって、2つの銀行にいましたが、そのどちらでも思ったのが、銀行の中では組合って機能してないなってことです。
機能してないというか、普通の銀行員としての感覚でいくと、銀行の労働組合って、単に人事部の中の一組織という感じでした。

私自身も組合に入ってましたし、なんだったら地区の代表に何度かなったこともありますが、なんかあれって茶番ですよね。
いや、専従の人は真剣にやっているのかもしれないですし、本気で行員の意見を吸い上げて、銀行と交渉しようとしているのかもしれませんが、やっぱりその熱は感じませんよね。

っていうのも、やっぱり結局は組合って銀行員の出世と関係しているからなんだと思うんです。

 

銀行員は労働組合の専従になると出世コースなのか?

 

結論から言うと、

銀行員の労働組合の専従は出世コースです。

特に、銀行の規模が小さくなればなるほどその影響は大きいです。

なぜ労働組合の専従が出世コースなのかというと、結局は銀行の中のことをよく知る機会であり、他の銀行との接触の機会が増えるからです。

つまり、今後本部の中核で働いたり、はたまた役員などになった場合に、銀行の中のことをよく知っておく必要がありますし、また銀行の本部などになると他の銀行の状況等を知っておく必要があるので、他の銀行とのパイプが必要になると言うことです。

しかも、銀行の中の組合の場合一応選挙での投票によってきまるようになっていますが、なんかこの人を推薦します的なことが勝手に書いてありますし、募集人数に対して、応募人数少ないですよね。

なので、基本的には人事部とか銀行側がある程度決めて、この人にしよう的な流れになっているってことです。
銀行員の時は、あのよく分からない冊子を作ったり、色々とレクレーションをしたりするけど、そんなことじゃなくてもっと行員に還元してくれたらいいのにって思ってました。

本当に形式的というか、昔ながらの銀行らしいって感じはしますよね。

 

銀行員が労働組合の専従になると結局出世はするの?

 

私が見てきた中だと、やっぱり組合専従を解かれた人たちは本当にいい店舗やいい部署に行ってます。
そのあとどうなるかは本人次第なんでしょうけど、組合専従になる時点で、出世コースに乗っている人と思っていいです。

ってことでやっぱり銀行員が組合専従になるってことは出世コースです。

特に地方銀行など銀行の規模が小さくなるとそれは顕著です。
あと最後に覚えておいて欲しいのは、銀行員で組合専従になる人全員が優秀とは限らないってことです。

正直私が銀行員だったときに専従の人たちが仕事がむちゃくちゃできるというイメージがないです。
仕事ができるというよりは、人付き合いがうまいというか、なんとなく人当たりがよくて人事部とかに好かれそうだなという人がなっていた印象です。

実際最近銀行の中では組合離れみたいなことが起こっているところもあるみたいです。
この組合離れっていうのは、人事部とかからこの人いいなと打診してもその人の断れるパターンですね。

結局、普通に考えれば、組合専従になるってことは、ビジネスとか仕事から数年離れるっていうことを意味するので、普通の会社員だったら考えられないですよね。
特に私は今独立しているので、数年自分のビジネス以外のことで働くって恐怖でしかないです。

まあ、でも未だにやっぱり銀行の中では組合の専従になると出世コースであることには変わりないので、もしどうしても出世がしたいという行員の方は正直何が何でも狙って方がいいですよ。

あと余談ですが、最近フィンテックなどで銀行の将来性もやや赤信号が出ています。
出世を目指すのもいいですが、銀行自体が傾くと出世なんて考えている場合じゃないです。

「オレこのまま銀行にいて大丈夫かな?」
「私銀行員の仕事しかしてないけど、他の企業で働ける?」

など悩んでいて、少しでも銀行員でない将来の可能性があるのなら、ひとまず他の企業のことを知っておいた方がいいです。
おそらくフィンテックによる銀行の構造変換は私たちが考えている以上に早いはずです。

変わってしまった後で、「こんなはずじゃなかった!」ということがが一番怖いことなので、ひとまず見ておく、知っておくということが大事です。

そのためには、転職活動した方がいいんですが、銀行員の転職活動にはコツポイントがあります。
そのあたりを記事にまとめていますので、「銀行員の転職で後悔したくない」「他の会社のことを少ししっておきたい」といった方はこちらもご覧になってください。

>>銀行員の転職は早いに越したことはないという話。

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