Banker’s Real 管理人の satomiyaです。
今回は昔のつてで、銀行員から転職した方にインタビューができましたのでその模様をご紹介していきます。
今回インタビューできたのは、銀行員5年目の時に、第一地銀から経営コンサルへ転職されたシュウジさん。
中堅行員で転職を考えている方は参考になると思いますよ!
もしあなたが転職を考えているのなら、“銀行員が転職で成功するためのポイント”をまとめましたので、こちらもご覧ください。
https://satomiyalife.com/bank-jobchange
早速ですが、できる範囲での自己紹介と当時の仕事内容から教えていただいていいですか。
関東在住ので29歳で、第一地銀の支店で働いたシュウジです。
当時の仕事内容からお話させて頂きますね。
目次
当時の私の仕事内容
私は当時28歳で、第一地銀のとある支店で法人営業を中心に行っていました。また、小さい支店であったので、個人向けの営業も一部行っていました。
仕事内容としては、事業者向け(法人や個人事業主)に融資商品の営業、審査、融資管理を行っていました。また、個人のお客さん向けに、定期預金や保険商品、個人ローンの営業もおこなっていました。
主に事業者向けがメインとなっており、既存の取引先をまわりながら、制度融資やプロパー融資の営業を行っていました。担当先は事業者で60事業者程度でした。
銀行でノルマはありましたか?あった場合は具体的に教えてください。
私の銀行でのノルマの項目としては預金、融資、保険、数もの(カードローンやクレジットカード)がありました。
私は当時、融資の目標がメインとなっており、事業性融資については、年間40件程度、金額は2億円でした。個人ローンも自動車ローンや教育ローン等種類は様々でしたが、全部合わせると年間で50件程度が目標でした。
預金については主に個人向けの定期預金や普通口座の契約件数が重点項目であり、定期預金は年間で2億円程度、普通口座の開設は年間で新規40件程度でした。
また、保険や数ものについても主に個人向けであり、保険は種類はたくさんありますが、生命保険は年間20件、医療保険年間20件程度でした。
銀行員を退職しようと思った理由を教えてください。
辞めたいと思った端的な理由はこの銀行にいても自分がやりたいことが出来ないと感じたからです。
私は経営コンサルティングのような仕事をいずれ行っていきたいと考えており、経営者と接する機会が多い金融機関に就職しました。
金融機関でも経営支援の業務は力を入れていく分野であると思いますが、私がいた銀行では営業成績を挙げることだけが評価対象であり、経営支援の業務は全くもとめられていませんでした。
私は経営コンサルティングの国家資格である中小企業診断士を在籍中に取得しましたが、それを活かせる場が全くなくありませんでした。一応、経営支援を行うような部署も存在しておりましたが、そのような部署で働きたいといっても、年齢が若いため、当面は営業のままである、と言われたりと自分の希望部署に行く可能性もありませんでした。
このまま銀行にいても、日々の営業業務を行うだけで、経営支援というものは行うことができず、ただ歳だけをとってしまうと思ったり、同じ資格を持っている人が退職して別の会社で活躍していたこともあり、転職を決意しました。
先輩等にも相談をしましたが、やはり早く辞めた方がいいという意見が多く、それが後押ししたような形でした。
転職活動はいつされましたか?具体的な転職活動について教えください。
転職活動は退職後に行いました。
正直在職中に転職活動ができるほどの時間も気力もなかったというのが理由です。
転職活動については、転職サイトの活用やハローワーク活用しましたが、最終的には知人からの紹介で決まりました。
経営コンサルティングの会社を2社程度、公的支援機関を1社受けました 市区町村が出資をしている、第3セクターの創業支援機関に就職しました。
選んだ理由は、経営者の支援をしたいという思いを実現できることや、金融機関のスキルやノウハウを活かせる場があるということが大きな理由です。また、公的な要素が強い会社であったので、労働条件も銀行にいたときより良く(勤務時間や残業代等)、ノルマ等もないことも選んだ理由でした。
また、退職後に転職活動を始めたので、あまり空白期間を開けたくなかったというところもあり、合格後にすぐに決めました。
銀行員として転職活動をしてみてどうでしたか?
正直な話、私は本当に運が良かったと思います。
転職活動自体は1カ月もかからないうちに決まったので想定していたよりも楽でした。
しかしながら、転職先は住んでいたところから離れていたので、交通費や時間等はかかりました。また、無職という状態になっていたため、不安はかなりあり、精神的にはやや苦しかったです。
あとは、やりたいことが明確にあったこと、そして中小企業診断士という資格があったことことは本当に心強かったですし、それがあったのでなんとかやれました。
でも、基本的に銀行員の転職は在職時にすべきだと痛感しました。
というのも、転職活動にあたって、転職エージェントとの面談やグッドポイント診断などを使って自分のスキルや強みの棚卸しをしてみたんですが、銀行員って本当に大したスキルが溜まってないし、アピールできるものって本当に少ないなと思いました。
正直、中小企業診断士がなかったら転職市場で戦えてなかったと思います。
最終的には自分のやりたい職業に転職ができたので、銀行を辞めて、本当に良かったと思います。
仕事も今の方が充実していますし、労働環境も整っているので、他の部分でもストレスがたまらず、充実した日々を過ごせています。
銀行員で転職しようとしている人にアドバイスはありますか?
色々な選択肢があると思いますが、自分が選択したことを後悔をしないことが重要かと思います。
そのためには誰かの意見でなく、自分の考えで選択することが重要ですし、そのためにはいろんな選択肢をみておく、知っておくというのが重要だと思います。
私は、やって失敗する後悔よりもやらないで失敗する後悔の方が嫌いなので、思い切って転職をしました。
結果として、失敗する可能性もありますが、自分の選択が正しかったと証明するのは自分自身です。決断後の頑張りで失敗にもなるし、成功にもなると思います。
仮に失敗したとしてもそのプロセスから学べることは多々あると思いますし、その失敗を次に生かせばいいだけです。
私自身は、銀行に就職をして、銀行の世界しか知りませんでしたし、銀行の世界が常識だと思っていました。
銀行の外の世界を見てみると、銀行の中って結構非常識なことが多いです。
転職活動をして、銀行の外の世界を見るというだけでも、価値観が広くなると思いますし、今後の仕事のへの取り組み方も変わってくるんじゃないかなと思います。
できるだけリスクを取らずに、色々な視点で検討してみてください。
銀行員が転職して後悔しないために
今回シュウジさんも後悔してないと仰ってましたが、もしこれが転職で失敗していたら、かなり後悔されていると思います。
実際に転職した銀行員に色々と話を聞くと後悔してない人がほとんどです。
参考:銀行員を転職、退職して後悔したこと10選!元銀行員たちに聞いてみました!
それは、銀行員は転職しやすいということが大きいです。
逆に言えば、転職に失敗すると後悔するということです。
そして、銀行員が転職で活動で成功するためには、事前に知っておくべきことやいくつかのポイント,コツがあります。
ポイントやコツについては、次章にまとめましたので、銀行から転職して後悔したくない方はこちらもご覧ください。
銀行員が転職で成功するポイントは?
銀行員が転職で成功するには、今あるスキルや知識を生かした転職をすることです。
というのも、今あるスキルや知識を生かすことで、“精神的にも不安がなく、安定した転職”ができますし、“年収等条件的にも今と変わらない条件での転職”ができるからです。
では、「銀行員の今ある知識やスキルとは何でしょうか?」
一般的な銀行員の知識やスキルは以下のようなものじゃないでしょうか。
・営業
・法人営業
・金融知識
・財務知識
・接客
・事務
これらの知識やスキルを生かした転職をするとなると、選択肢は意外とあります。
これを元にいい条件の求人を探す場合は、転職エージェントから“非公開求人”をもらってみましょう。
非公開求人のように、条件のいいハイキャリア求人を見ていると、「自分にはどういったキャリアや選択肢があるのか?」といったものが徐々に見えてくるようになります。
以上をまとめると、銀行員が転職で成功するためには、以下の2点に注意しながら転職活動する必要があります。
①今ある知識やスキルを生かした転職活動をする
②年収等条件面を落とさないハイキャリアな求人を中心の転職活動をする。
この2つを満たす転職活動をするなら、転職エージェントを利用するのが確実です。
というのも、ハローワークや一般転職サイトで転職活動すると確実に年収等条件面が下がるからです。
一般的に見ても、銀行員の給与水準は高いです。
そのため、同じ年齢で別職種、別業界へ転職となると、一般転職サイト、ハローワークでは給与が落ちる可能性が高いです。
また、一般的な求人だと銀行員であるあなたが納得できる求人は少ないです。
なので、銀行員は、非公開求人が豊富で、ハイキャリア(条件面がいい)求人が充実している転職エージェントを利用する必要があります。
そういった銀行員が使うべき転職エージェントはリクルートエージェントです。
リクルートエージェントは、キャリアカウンセラーと呼ばれる方達が↓のようなサービスを提供してくれます。
・非公開求人の提供
・求人の応募
・履歴書、職務経歴遺書の添削。
・面接の日程の調整
・模擬面接、面接対策。
・面接後の会社からの反応の聞き取り。
・給与等条件面の交渉。
そして、リクルートエージェントのポイントは、
①非公開求人、ハイキャリアの求人が豊富。
②履歴書、職務経歴書、面接のサポートが丁寧。
③担当者が有能で、相談しやすい。
リクルートエージェントは、非公開求人数が10万件以上と業界最大級で、銀行員が転職で見るべきハイキャリアな求人が豊富です。
流れとしては、キャリアカウンセラーと面接の際に秘匿性の高い非公開求人がもらえるようになっています。
また、業界最大手のため優秀な人材が集まります。
なので、“担当者の能力が高い”
能力が高いので、信頼できますし、あなたの希望にマッチした求人を紹介してくれやすいですし、面接対策もバッチリしてくれます。
エージェントを利用した転職活動では、担当者の質の高さは本当に大事です!
今銀行員であることに悩んでいて、
精神的にも不安なく転職をしたい。
年収等条件面は落としたくない。
といった気持ちの方は利用を検討してみましょう。
非公開求人は早い者勝ち
転職はタイミングが全てです。
転職エージェントを利用して、転職活動をしているとかなりびっくりすることがあります。
それは、“非公開求人の採用人数の少なさ”です。
考えてみれば当たり前なんですが、非公開求人とは、緊急の募集であったり、少人数の募集のもの、公開してしまうと応募が殺到してしまうものだからです。優良な求人であれば、すぐになくなってしまいます。
ということは、あなたが希望する条件の非公開求人がたった今募集されていて、誰かが応募して締め切られているという可能性もあるということです。
だからこそ、転職はするかしないかは置いておいて、ひとまず転職活動すべきです。
転職活動をしておけば、あなたが希望する条件の非公開求人を見ることができますし、本当に興味があれば選考に進んでもいい。
そして、内定を取ったなら、その時にどうするか悩みましょう。
銀行を辞めるべきか、辞めないべきか。
というのは人生において結構大きな決断です。
でも、それは、銀行以外の選択肢ができて初めて悩むことができるとも言えます。
だから、ひとまず転職活動をしてみて、
いい転職先が見つかれば転職
見つからなければ、銀行に残るor 次の転職に備える。
とシンプルに考えていきましょう!
ひとまずエージェントに相談するところからはじめてみましょう
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