前回の記事では私が銀行を辞めた理由を挙げましたが、個人的には銀行っていい職場だと思います。
(とか言いながら、私は合わなかったので退職していますが。)
なので、銀行に転職しようとしている人や銀行に就職しようとしている大学生などに銀行のこんなところがいいよという話を今回はできたらと思います。
この記事から初めましての方は、プロフィールを見ていただけると私がどんな人なのかわかって面白いかもしれません。
銀行のいいところや仕事上のメリット11
①色んな知識が得れる。
銀行の業務って本当に多岐に渡っています。
投信や保険、融資やディリバティブなどなど学ぶことが半端なく多い業種のひとつだと思います。
さらに扱っているものが基本的にお金なので、今後商品自体は増え続けるはずです。なので学ぶことが止めた銀行員は今後生きていけないと断言できます。
大学時代の友人と話すとやはり学び続けないと出世できないというのは銀行員特有なのかもしれませんね。
もちろん大学時代の友人で自己啓発をしまっくている人間はいますが、かなり稀有な存在で、自分の興味のあることを学んでいる人間が多く、最終的に仕事へのアウトプットをするかどうかは微妙なものが多いです。
強制的に学ばされてるのは銀行員くらいのもんじゃないでしょうか。
まあここは価値観の問題で、何かを学ぶのが好きな方は銀行員に向いているのかもしれません。
②大金におののかない。
銀行員になると、新入行員の頃から何百万、何千万という現金をみることがあります。
普通の人にとったらすっごい大金かもしれませんが、銀行員にとったら自分のお金じゃない現金はお金と認識していません。
もう正直商品にしか見えません。魚屋さんが魚をみる感覚となんら変わらないと思います。
なので年に何回かは銀行員が横領するみたいな記事を見ますが、個人的には全然意味がわかりません。
③モテる
これはメガ及び第一地銀特有かもしれませんね。
第一地銀の意味が分からないかもしれませんが、第一地銀とは地方銀行のランクだとおもってください。
基本的には1つの県に1つの第一地銀があります。
第一地銀ってぶっちゃけモテます。
特に地方になると、他に目ぼしい企業というか、ある程度知名度のある安定した企業があまりないので、公務員と銀行員は本当にモテる職種のツートップと言っていいんじゃないでしょうか。
他に医者や弁護士という方もいますが、一度女性に聞いたことがありますが、医者や弁護士だと若干引くそうです。笑
なんとなくイメージとして頭がいいというイメージがあるので、話すときにバカにされるんじゃないかと思ってしまうそう。
その点公務員や銀行員は結構話やすいらしいですよ。
地方には他にもずっと安泰である企業ってかなりあるんですけど、一般の人にはそんなことホント分かりませんもんね。
銀行だとその点まあ潰れることはないので安心なんでしょうね。
④世間体がいい。第一印象がいい。
親戚や中学高校の友人と会ったときに銀行員である旨をいうとまあみんな羨ましがってくれますし、褒められることすらあります。親孝行だねと。
銀行員になると分かりますが、本当に世間の見る目が全然違います。
ちょっと怖くなりますけどね。笑
⑤色んな人が頼ってくる。
これも地銀特有かもしれません。
地銀に勤めているとお金の専門家的な感じに印象を受ける人が多いみたいで、知り合いや知り合いの知り合いみたいな人から投信、保険、融資なんかの質問を受けたりします。
結構基本的なことを聞かれることが多いんですけど、答えるだけで非常に感謝してくれたりして、銀行員の常識って普通の人の常識じゃないんだなと思うことが多かったですね。
⑥経営者の人と話ができる、色んな業種を知ることができる。
個人的にはこれが一番面白かったです。
20代前半の若造が何十年と会社を経営している社長さんたちと基本的には対等の関係で話ができます。
特に創業者の方と話をするのは結構面白いです。
プチカンブリア宮殿みたいな感覚でした。
そしてメーカーなどに勤めると、その業界のことしか分からなくなると思いますが、銀行の法人営業になると色んな業種と関わることになり、さらに融資をするので商流やビジネスモデルの把握が必須になります。
他の金融関係の業種(証券、保険)でも代表者の方と話すことは多いかもしれませんが、商流やビジネスモデルの把握までするのは外の人間としては、銀行員くらいだと思いますし、それをもって経営者とディスカッションするのも銀行員くらいのものではないでしょうか。
そこが銀行員として一番醍醐味かもしれませんね。
まあ、転職するとには何の役にも立たないんですけどね。笑
⑦世渡り上手になる
銀行って内部闘争が本当に激しいです。
結局私が辞める原因にもなったんですけど、派閥争いみたいなのを大の大人が真剣にやってます。
正直出世して頭取になってやる!みたいな野心がなかったので苦しかったですね。
それでも最低限の世渡りのスキルって銀行の中で生きて行く上では本当に必要で、それがあるかないかで出世や異動が変わったりするので、ほとんどの人間が身につけます。
笑えるのは仕事もできないのにそんなことばかりに腐心している人間がおおいということですかね。
粗悪品を大層なセールスレターや顧客の購買欲を煽って買わせるみたいな。笑
⑧決算書が読めるようになる。
これは結構大きいかもしれません。
法人の営業をしていると何百社という企業の決算書を読んでさらに財務分析をするようになります。
これは否が応でも身につく能力といっていいかもしれません。
⑨冷酷になれる。
これはメリットなのかデメリットなのか分かりませんが、融資先の返済が滞ろうもんなら返済を求めるようになります。
まあ貸したものを返してもらうという当たり前の行為なんですが、それでも色んな人がいるので、強気で督促をする。
みたいな感じでちょっと冷酷になりますね。
⑩精神的にタフになる
これは正直どこの営業の人もそうだと思うんですけど、銀行はやっぱり営業の目標に対するツメが中々激しいんじゃないかと思っています。
結構怒号が普通に飛び交ったりしますからね。
そのなかで揉まれると目標に対する意識が高まって、精神的には非常にタフになりますね。
11、3~4年我慢すればなんとかなる。
今転職理由の1位ってご存知ですか?
不動の1位は人間関係だそうです。
中小企業とかだと何十年と同じメンツで同じ人間関係になるので、非常に辛いですよね。
ただ、そこに関しては銀行は恵まれているかなと思います。銀行には3年~4年くらいで異動があります。
なので、もし仮に上司と反りが合わなかったとしても相手が異動するor自分が異動するということでそういった人間関係は改善できちゃうんですよね。
まあでも逆に言うとどれだけ最高の環境だったとしても、3年もすればその環境自体なくなっちゃうってことなんですけどね。
12、色んなところに住める
これはメリットなのかデメリットなのかは人によるかと思うんですが、私は個人的にはメリットだと思ってました。
ここに住みたい!という特に自分の中に意識はなかったので、3年毎くらいで転居して気分をリフレッシュできますし、色んなところに住むって結構楽しかったりします。
することは一緒なんですけどね。笑
まとめ
前回の記事では、退職した理由、つまり銀行の悪い部分というか個人的に苦手な部分について言及しました。
なので今回は銀行のいい部分を紹介してみました。
改めて見ると銀行って恵まれてますよね。
人によって合う合わないはあるかと思うんですけど。
ちなみに私は合わない人間でしたけど。
今回の記事が銀行に就職したい人や転職したい人、
また銀行に勤めている人が銀行の良さを再認識して頂けると幸いです。
あと余談ですが、最近フィンテックなどで銀行の将来性もやや赤信号が出ています。
銀行はいい職場ですが、銀行自体が傾くとそんな悠長なこと言ってられません。
「オレこのまま銀行にいて大丈夫かな?」
「私銀行員の仕事しかしてないけど、他の企業で働ける?」
など悩んでいて、少しでも銀行員でない将来の可能性があるのなら、ひとまず他の企業のことを知っておいた方がいいです。
おそらくフィンテックによる銀行の構造変換は私たちが考えている以上に早いはずです。
変わってしまった後で、「こんなはずじゃなかった!」ということがが一番怖いことなので、ひとまず見ておく、知っておくということが大事です。
そのためには、転職活動した方がいいんですが、銀行員の転職活動にはコツやポイントがあります。
そのあたりを記事にまとめていますので、「銀行員の転職で後悔したくない」「他の会社のことを少ししっておきたい」といった方はこちらもご覧になってください。
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