こんにちは!管理人のsatomiyaです。
私は元々銀行員していました。
先日知り合いのつてで、地方銀行で個人融資をしていた方に色々と話を聞いてきたのでご紹介します。
転職を考えている地方銀行の融資担当の方は必見の内容だと思いますよ。
もしあなたが転職を考えているのなら、“銀行員が転職で成功するためのポイント”をまとめましたので、こちらもご覧ください。
では、さっそくどうぞ↓↓↓
私は当時24歳の男で個人融資の営業を中心に働いていました。
目次
地方銀行での仕事の内容について教えてください
窓口に来店した個人のお客様に対して、個人ローンの営業をしていました。
必要書類を整えて、行内で調整をしたり、お客様から書類をいただき審査に出すなど、支店の個人融資担当者でした。
また、住宅ローンを他行で借りている方に借り換えの営業も行っていました。
地方銀行でのノルマの内容について教えてください
クレジットカード15件…融資だったのであまり多くはなかったのですが、窓口営業の際には30件ほどのノルマが課されておりきつかったです。
個人ローン(マイカーローンや教育ローンなど無担保ローン)1000万円…なんとかクリアしていたのですが、妻のマイカーローンの借り換えを行うなどギリギリでした。
近くに大きい工場がある会社があり給振になっていたため、こちらの会社のお客様が多く来店しノルマをクリアできるような感じでした。
住宅ローン5000万円…上期は家を建てる方も多くなんとか達成したのですが、下期が家を建てる方も少なくなるので達成できませんでした。きつかったです。
投資信託口座開設5件…お年寄りが多い地域だったため、投資信託や投資などに拒否感を持つ方が多く、開設数は多くありませんでしたが融資だったためあまり詰められはしなかったです。
積立投資信託10件…投資信託口座解説と同じです。
地方銀行を辞めたい、転職したいと思った理由はなんですか?
入社して窓口営業になって3ヵ月ほどで仕事が面白いと感じられず辞めたかったです。
クレジットカードのノルマを詰められるのも嫌でした。
1年後に融資係に係変えがあったのですが、融資の上司が嫌な人でずっと辞めたかったです。
やはりノルマを詰められるのが嫌でした。
また、冬の住宅ローンの契約が取れない時期に借り換えの営業で新興住宅地を飛び込み営業させられたのも嫌でした。
正直言って無駄としか感じられず、泣きたくなるような日々でした。
それと、飛び込み営業が辛いと上司に伝えていたのですが、「俺も昔はやっていた」「契約取れるまで帰ってくるなと言われた」「自分の給料を自分で稼げない奴はいらない」などと言われ帰り道に泣いていました。
なので、とにかく悔しくて悲しかったです。
さらに自分がいらない人間なのだと言われたような気がして家に帰ってからも何もやる気が起きず、当時妻とは90キロほど離れたところで単身赴任をしていたのですが、片道高速道路で1時間のところを毎日会いに行って辞めたいと伝えていました。
労働条件等は特に不満もなく、やはり上場企業だけに待遇や保証もしっかりとしているなと思ったのですが、ノルマが一番きつかったです。
上司がもう少し優しい人であれば続けられたと思います。
地方銀行からの具体的な転職活動について教えてください
転職活動は在職時に行いました。
ハローワークで転職活動をしました。
狙っている会社が1つあり、そこに入社することができました。
1社しか受けていないのですが、地元の酒造メーカーを受けました。
酒造メーカーの製造職に転職しました。
具体的には日本酒を製造する酒蔵の製造職(いわゆる社員蔵人)。
魅力的な商品を数多く世に出している会社であり地元を代表する銘柄となっていたので以前から興味がありました。
また、転職活動をする中で、入社前に毎週末ごとに体験で転職先の会社で働かせていただけることとなり、転職後のギャップを埋めることができました。
そこの会社の製造部長(杜氏)も人格的に優れており、銀行から転職する私の不安を解きほぐしてくれるような方でした。
社員の方も同年代の方が多く、毎晩のようにみんなで飲み歩き、すぐ溶け込めるように配慮してくれました。
地方銀行からの転職は大変でしたか?後悔はありますか?
転職は少し大変でしたが、銀行を辞められて本当に良かったと思っています。
ただ、一番最初に入る会社としては勉強になることも多くあり入社したこと自体は後悔しておりません。
経歴が役に立つことや経験してきたことが身を助けることも多く、とても助かっております。
特に営業スキル(対人スキル)において誰に対しても物怖じしなくなったのは大きいと思います。
また、ノルマに対する考え方や、仕事に対する考え方、お金に関するリテラシーなどは他の会社員に比べてシビアであると思います。
地方銀行を辞めたい、転職したいという方にアドバイスはありますか?
きっと、不安だろうし、嫌だろうし、毎日会社に行きたくないと思います。
ただ、すべてが無駄になるわけではないし、上記にも記したお金や社会に対するリテラシーは相当に鍛えられていると思います。
さらに、普通の会社にとって元銀行員というのは相当な強みです。
僕は2年ほどで辞めてしまいましたが、元銀行員っていう肩書きは非常に美味しいので、大いに利用してやりましょう。
入っただけで儲けもんです。
ボーナス貰ったら辞めても大丈夫です。
やりたいことはきっとみつかります。
自分の生きたい道はきっとあります。
少し肩の力を抜いて会社以外のまわりを見て、ゆっくり考えてみてください。
応援しています。
次の記事『銀行員の転職は早いに越したことはないという話。』へ進む→