こんにちは!管理人のsatomiyaです。
私は元々銀行員していました。
先日知り合いのつてで、都銀の本部で働いた方に色々と話を聞いてきたのでご紹介します。
転職を考えている都銀の本部勤務の方は必見の内容だと思いますよ。
もしあなたが転職を考えているのなら、“銀行員が転職で成功するためのポイント”をまとめましたので、こちらもご覧ください。
では、さっそくどうぞ↓↓↓
私は当時45歳の男で本部で法人営業の仕事をしていました。
目次
都銀の本部での仕事内容について教えてください
支店の既存の取引先で海外取引がある先に対して、貿易にかかる様々な商品を売っていました。
為替絡みのデリバティブ商品やLC見合いのローンなど米ドルをはじめアジア各国通貨やヨーロッパ通貨などを対象に扱っていました。
都銀の本部でのノルマの内容について教えてください
銀行でのノルマの項目は、半年で
1.取引金額2憶円、
2.収益1,000万円、
3.件数6件、
4。新規取引先1件、
5.担当支店の目標達成などがありました。
ただし、期によってノルマの内容は少しずつ変わります。私が銀行を辞める頃には本来の銀行の収益スタイルである預金・貸出の利ザヤが稼げなくなってましたので、デリバティブに対する期待が大きくなり、年々急激にノルマの数字が大きくなるのがとても苦痛でした。
期待に応えるべく、いやいやながら無理なセールスを行っていました。
私は複数の支店を担当していましたが、なかにはデリバティブ商品をお客様にセールスすることを、良く思わない支店長もいました。
そんな支店では一切商品を売れませんでしたが、ある日、本部の役員がその支店長達を本部に集めて私の目の前できつく説教しました。
それにもかかわらずデリバティブ商品を売らなかった支店長は結局左遷されました。
私も取引先が損失を被ることはわかっていましたが、ノルマに追われるなか、仕方なくセールスしてました。
結果、恐れていた通り取引先は私が売ったデリバティブにより大きな損失を蒙りました。
しかし、この状況に陥ると銀行は手のひらを返し、一機に貸出の回収に回ったのです。あまりの情のなさにあきれてしまいました。
しかも、だいたい3年に一度のペースで転勤があるので、誰も責任を取らずに済むわけです。
私が売ったデリバティブのせいで取引先が倒産に追いやられる状況を目の当たりにして初めて罪悪感に苛まれるなか、私は急激に銀行に対する愛情が崩れていくのがわかり、そんな無責任な人間としての感情を持たない集団の中にいることが嫌になり、間もなく退職届を出すこととなりました。
何よりも嫌だったのは個人の意見にかかわらず、ノルマのために上からプレッシャーをかけて無理やり従わせる体質でした。
都銀の本部からの具体的な転職活動について教えてください
転職活動は退職後に行いました。
ハローワーク、マイナビ、リクナビなどの転職サイトの登録を5社行い、13社ほど受けました。
商社系の会社、コンサル関係の会社を中心に受けました。
アジアを中心とした貿易関係のコンサル会社に転職しました。
銀行時代と違いお金に絡んだノルマがなく、お客様の役に立つと自分で自信の持てる内容を自分の意思でセールできることが当社を選んだ理由です。
また、今までの自分のキャリアを生かせるので、あまり苦労せずに入り込めたのが良かったと思います。
都銀の本部からの転職は大変でしたか?転職して後悔はありますか?
銀行に比べ、海外の企業との取り引きがある会社が集まってきますので、よりアンテナを高く立てて最新の情報を集めなければなりませんし、ある意味貿易のプロである取引先に対しコンサルする訳ですから、常に勉強が必要であることからとても大変ですが、お客様の喜ぶ顔が身近に見れることからとてもやりがいを感じ、転職してよかったと心から思っています。
正直そのまま銀行に残っていたら、罪悪感から精神的に病んでいたと思います。その意味では退職は必然的なことだったと自分では納得していますので後悔は全くありません。
退職を先にしてしまい今の会社が決まるまで少し時間がかかったことから、不安な気持ちが続き、転職はとても大変でしたが、その苦労の結果、ノルマはありますが、自分の好きな分野である海外畑で思いのままに働くことが出来たので、とても良い決断をしたと思っています。
都銀の本部からの転職したい、辞めたいと思っている方にアドバイスはありますか?
強い気持ちがあれば、必ずうまくいきます。
人生は一度しかない、例え今の環境(給料など)が良かったとしても、自分自身で納得のいかないことがあれば、自分の納得のいく環境をとことん追い求めるべきだと思います。
私の場合、それ以上続けられない状況でしたが、きっかけは何でもいいと思います。自分が全力を出せる、納得のいく職場を是非探してみてください。
そこには必ず明るい未来が待ち受けていることでしょう、自分の実力を信じましょう。
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